極める
極める
このコーナーはカラーダイヤモンドについて感じる事などを中心に
カラーダイヤモンドを極めたたい方にお勧めなコンテンツにしたい
と思います。
第5回 ピンクの純色
今回はカラーダイヤの中でも一番人気のピンクダイヤについてです。
カラーダイヤはやはり純色が人気ですがピンクダイヤには何色かの補色が存在しています。ブラウン・オレンジ・パープルなど、ブラウンとオレンジが入ると価値が下がります。パープルは純色と同等の評価です。
カラーダイヤの色相環にはピンクダイヤは入っていませんので、特別扱いになっています。
ピンクダイヤの色因は結晶構造のズレとなっていますが、ブラウンも同様の原因だと思いますので、ブラウンとピンクは混色になる可能性は高いのですが、オレンジやパープルの色因はあまり明確になっていませんので、なぜピンクと混色になるかは今後の研究により明らかになることを期待します。
第4回 ピンクダイヤの流通
私もかなりの時間ピンクダイヤを取扱いしていますが最近は良いダイヤがめっきり少なくなりました。
大きな原因はアーガイル鉱山の産出減とリオティント社が直接ピンクダイヤの流通を管理する様になり一般の流通が減って来ていると考えています。今後も産出量の増加は期待できませんので、良い石があればチャンスと考えた方がよさそうですね。
第3回 人間の記憶
カラーダイヤを購入していくと過去の経験よりスタンダードのピンクはこんな色だったかな?と思うことが出来る様になりますが、注意しておかないといけないのは、第2回でも話をしていますが、ダイヤモンドの色は色々な要因で異なる色に見えてしまう事が多々ありますので、やはり1石・スタンダードな石を持って行き、比較することをお勧めします。中には希少な色は出来ないことも多いとは思いますが、ピンク系の物であれば比較的入手もできますので、一度、ご検討してみてはいかがですか?
第2回 人間の目とカメラの目
人間の目は非常に繊細に色を捉えることが出来る反面、外からの影響も多く受けてしまい実際の色をきちんと把握できない状況が生まれてしまいます。ダイヤモンドグレーディングの世界では標準光源を使いばらつきのない環境を作っています。
さて、カメラの目の世界ではどうでしょうか?
特にWeb上で商品を購入する機会も多くあると思いますが、買う側、載せる側、各々立場の違いより誤解を生むケースもありますが、載せる側の立場では、より本物に近い画像をとやっていますが、中々うまく撮れないのが現実ですね。カメラやレンズの特性を理解するのにも結構大変で、使い込んでいく内にこんな感じかなと妥協点が出てきます。しかしながら、いつも思うのはダイヤモンドの輝きがデジカメでは表現が難しい感じがします。この点では人間の目の方が繊細であると思います。
第1回 グレーディングの限界について
ダイヤモンドのカラーグレーディングは無色透明の物を基準にしていることは知られていますね。無色透明は少しづつ黄色を帯びてZカラー以降はファンシーイエローのグレードになります。カラーレスダイヤモンドは膨大なサンプル数や歴史を通じて等級が決定され、マスターストーンを使ってのグレーディングをしております。しかしカラーダイヤはサンプル数も少なく、色相の組み合わせに至ってはかなりの組み合わせになりますので、色相+明度+彩度の組み合わせで評価しています。残念ながら、カラーダイヤに関しては、業界基準のマスターストーンは準備できていないと思われるので、代替えの基準を、各鑑定機関で行っていると推察しています。